結露防止施工法


こんにちは、ラバスト木村です。
きょうは『床下に納める断熱材は確実に固定して脱落を防ぐ』についての情報です。

住宅のトラブルで床下の断熱材が脱落している例が時々あります。原因の多くは、断熱材の取り付けかたにあるようです。

例えばボード状の断熱材を床下に取り付ける際に、根太や大引などに釘を打ち付けて、断熱材を上から押し込むやり方で施工する人がいます。

釘が抜け落ちて、断熱材が脱落したり床下地との間にすき間が生じたりするリスクがあります。床上で結露が生じやすくなるのですが、慣習的な施工方法として今も後が絶たないようです。

根太や大引に固定する支持金具を使えば、断熱材が脱落しにくいですね。

こんにちは、ラバスト木村です。
きょうは『幅木裏の受け材後ろにできる断熱の死角を埋める』についての情報です。

幅木裏の受け材を壁内に設ける場合、袋入りの繊維系断熱材で施工すると、隅々まできっちりと充てんできない場合がある。受け材を設けたことによって生じるわずかな空間ですが、施工時の見落としによる断熱欠損が生じやすく、結露の温床になります。

特に通気層を確保していない湿式仕上げの外壁の住宅では、屋外から湿気が壁内に入り込み、結露トラブルを引き起こしやすくなります。

このような空間で結露しても、わずかな量なので、すぐには深刻なトラブルにはなりにくいです。しかし、このような個所にシロアリが集まって蟻害を引き起こす恐れがあることに注意すべきです。

このような納まりの場合は受け材の幅を壁厚にそろえて、余分な空間が生じないようにしたほうが安全でしょう。あるいは、余分な空間が生じていたら、現場発泡タイプの断熱材で埋めてしまう方法もあります。

こんにちは、ラバスト木村です。
きょうは『防湿層の継ぎ目を幅広のシートで減らす』についての情報です。

防湿層の施工で一般的な手法は、ポリエチレンフィルムなどのシートを内装下地材のすぐ上に張るやり方です。防湿層に切れ目や穴があると、湿気を含んだ空気が抜けてしまいます。

シート継ぎ目の重ね代も、一定以上の幅を確保しないと防湿層に、欠損が生じる恐れがあります。安全性を高めるためには、シートの継ぎ目を出来るだけ少なくする。通常のタイプよりも幅が広いシートを横張りする手法があります。

例えば横張りした際に居室の床から天井までを1枚で覆える幅2.7mのシートもあります。縦方向に張るよりも継ぎ目が減るので、施工ミスによる防湿層の欠損などのリスクが小さくなります。施工の手間が減るメリットもあります。
こんにちは、ラバスト木村です。
きょうは『建具枠と柱との取り合いや換気扇周りの空間など断熱材を充てんする』についての情報です。

こうした狭い空間に断熱材を充てんする作業は、手間がかかります。施工者の問題意識が施工品質を左右していまいます。

たとえば袋入りの繊維系断熱材の場合は、袋を開けて断熱材の一部を抜き、再び閉じ直して袋状にすることで、サイズを調整しこうした狭い空間に施工する方法があります。

断熱材をくるんだ袋は、内壁側に防湿性、外壁側に透湿性の面がくるように配置する。サイズを調整する作業の過程で内壁側と外壁側を取り違えたり、袋状にする際にきっちりと閉じていなかったりといったように、作業が不適切だと断熱効果が低下して、壁内結露になりかねません。

こうした空間を確実に断熱するためには、『現場発泡タイプの断熱材が有効です。』
こんにちは、ラバスト木村です。
きょうは『内部結露防止のため接合金物の頭部、配管との取り合いも断熱処理をする』についての情報です。

羽子板ボルトなど、壁体を貫通する接合金物は、ヒートブリッジ現象で室内側の露出個所が結露する恐れがあります。予防策では、接合金物の屋外側の頭部を断熱処理します。こうした個所にはスプレー式の発泡ウレタン系断熱材を使うとよいです。

住宅設備の配管・配線類やコンセントボックスなどを納めるために、壁や床に穴を開けた個所は、納まりが複雑なので断熱層にすき間が生じやすい。すき間が残っていると、断熱欠損が生じ結露の温床になりかねないです。

ここにも断熱処理としてスプレー式の発泡ウレタン系の断熱材を充てん施工したほうが良いでしょう。
こんにちは、ラバスト木村です。
きょうは『24時間換気システムは換気口の設置場所が大事』についての情報です。

高気密・高断熱の住宅で、24時間換気システムが本来の効果を発揮するためには、適切な換気計画が欠かせません。換気不足も室内の結露を引き起こす要因になります。

換気計画の基本では、給気口はリビングや寝室といった居室に取り付け、排気口は主に湿気や臭気が発生しがちな浴室の脱衣室やトイレなどに設置するのが一般的です。

換気経路を考える際には、開口部や戸の配置のほか、廊下の換気にも注意が必要です。換気経路にある戸では、アンダーカットや換気ガラリの設置といった対策もいります。

換気経路の短絡や、給排気口の配置の誤りは換気不足による結露につながります。
こんにちは、ラバスト木村です。
きょうは『外壁上下端の気流止めで、内部結露を防止する』についての情報です。
内部結露の防止では、壁体の上下端で床や天井との取り合い部に設ける気流止めが、重要な役割を果たします。充てん断熱の木造住宅では、断熱材を入れた壁が床下や天井裏と連続している場合が多いです。

室内を暖房すると、壁内の空気も温められて上昇気流が生じる。その結果、床下から冷たい空気が吸い込まれる。コンセントボックスの設置個所などに防湿層のすき間が生じていると、そうした個所からは室内の暖かく湿った空気が進入します。壁内に入り込んだ湿気で内部結露や小屋裏結露が発生するというメカニズムです。

この気流止めには、二通りの方法があります。ひとつは気密層のポリエチレンシートを先張り施工して、壁体の上下端に気流止めを形成するや方。
もうひとつは、壁体の下端を1階の床合板で止め、上端は乾燥木材を使う方法です。

壁内で気流が生じると断熱材が効かなくなり、室内が暖まりにくくなる。
内部結露の防止と共に、断熱性能を落とさないためにも、壁内の空気を動かさないようにすることがポイントです。

間仕切り壁の内側も、上と同様に床や天井との取り合い部に気流止めを設けた方がいいでしょう。間仕切壁が体力壁でなければ、床との取り合いで
床合板を気流止めにし、天井部分ではポリエチレンシートを先張り施工して、通気止めにします。

こんにちは、ラバスト木村です。
きょうは『手すり壁の換気口で内部結露を防ぐ』についての情報です。

バルコニーと階下の居室とを一体化した住宅では、バルコニーの手すり壁で
内部に結露が生じる恐れがあります。階下居室の天井では、上階に居室がある個所に断熱層がない。

こうした個所では、階下で発生した熱が天井裏の空気を暖める。その熱がバルコニーの床下を通って、手すり壁の内部まで伝わります。木部や金属も熱の伝達経路になり、手すり壁は両面で外気に接しているので、冬季などには内部が結露しやすくなります。

対策として、手すり壁の上部付近に、雨仕舞いに注意した上で換気口を設ける手法が効果的です。手すり壁の居室側で、笠木のすぐ下にフード付きの換気口を設ける方法が良いと思います。
こんにちは、ラバスト木村です。
きょうは『施工しにくい天井裏を桁上断熱で解消する方法』についての情報です。

天井裏の断熱・気密施工では、電気設備の配線や空調のダクト、吊り木などがある個所での作業に注意を要します。施工のしにくさから、断熱・気密層にすき間が生じてしまうことがあり、そこから室内の空気や熱が漏れてしまいます。

こうしたリスクを抑える方法のひとつが、桁上断熱です。天井よりも上方の
桁上に、受け材となる合板を張って断熱材を施工するやり方です。小屋束の部分を除けば、施工個所に障害物がないので、防湿層や断熱を施工しやすいメリットがあります。

天井断熱には吹き込み式の断熱を使うケースが一般化してきています。古い住宅では、袋入りグラスウールなどを天井裏に敷いていたケースもありましたが、断熱改修で天井裏に入ったさいに、断熱材を敷き忘れたり、ずれていたりした個所で結露していた場合がありました。

吹き込み式は小屋組が多少複雑でも、断熱欠損が生じにくいです。施工例として、9mmの構造用合板を受け材にして、その上に0.2mmの気密シート、300mmのセルロースファイバー吹付け施工します。

こんにちは、ラバスト木村です。
きょうは『野地板の結露を防ぐ屋根通気新工法』についての情報です。

屋根の野地板で発生する結露は、野地板に触れている空気が昼夜の気温差で冷えることで発生します。屋根断熱を採用していない住宅の場合は特に、野路面が外気の温度変化の影響を受けやすいです。

屋根の通気工法では、野地板の上に桟を設けて、その上に屋根材用の下地板を張る方法が一般的です。野地板と下地材とのすき間が通気層になります。
従来のやり方よりも施工性の良い屋根通気工法なるものを紹介します。

その一つとして、断面が波形のポリカーボネート板を使う方法です。この板材を透湿ルーフィングの上に施工し、その上に瓦桟を取り付ける。波形の溝を軒棟方向に向けることで、溝の凹凸が通気層になる。野地板の上に張るだけで、厚さ9mmの通気層を確保できます。

もう一つは樹脂製の緩衝材を表面に張った透湿ルーフィングを使う工法です。こちらは、瓦桟を使わない金属屋根を対象にしたものです。
緩衝材は「たたみいわし」のような形状で、厚さが10mm。緩衝材の部分が通気層になります。

これら2種類の工法のいずれも、棟に換気口を設けることで、軒先から入る空気を放出します。

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